スポーツ小説の最近のブログ記事

最近,@tremens先生に勧められて三浦しをんを読んでいます.その最高傑作かもしれない作品!

風が強く吹いている』,声を上げて泣きました.私が21世紀で読んだ中で,最も感動した本のひとつ.

す、す、好きだぁーー!!と叫んでしまいそう。 
そう、そうして、あらゆるひとに押し付けていきたい作品。 
 
三浦しをんは2006年の直木賞受賞作家であり、 本作が受賞後第1作目だそうだ。 とはいえ、出会いは完全に「ジャケ買い」。定期的に行う「大型書店パトロール」の際に (普段はAmazonや近所の本屋で買い物を済ませますが、月に一度はこうして買い逃しがないか見て回る) 装丁の「どこからどうみても山口晃の作品」に驚き、手に取ったのがきっかけだ。

山口晃といえば、槇原敬之のCDジャケットもデザインし、

LIFE IN DOWNTOWN(初回生産限定盤)

倉敷の大原美術館でもその作品を目にし、大山崎山荘での個展も行き、と、世間でも、そして私の中でもかなり注目度の高いアーティストなのだ。

ふと思いついて,故・野沢尚のサッカー小説にして遺作となった『龍時 03‐04』に描かれたアテネ五輪日本代表と,今度のワールドカップ日本代表のメンバーを比べてみました.野沢尚さんが思い描いた選手が,2010年にどれだけ戦っているのか.

野沢尚『龍時03-04』アテネ五輪代表

GK: 曽ヶ端(OA),林
DF: 田中誠(OA),闘莉王,茂庭,徳永
MF: 志野リュウジ(作中オリジナル),梶(作中オリジナル),明神(OA),阿部,根本,石川,鈴木啓太,松井
FW: 大久保,平山,田中達也,高松

※アテネ五輪前に書かれた小説であり,著者の創作です.現実のメンバーはこちら

2010南アフリカワールドカップ日本代表

GK: 川口,楢崎,川島
DF: 中澤,闘莉王,駒野,岩政,今野,長友,内田
MF: 中村俊輔,稲本,遠藤,中村憲剛,松井阿部,長谷部,本田
FW: 玉田,大久保,矢野,岡崎,森本


重複するのは闘莉王,松井,阿部,大久保の4人となりました.働き盛りのこの4人もW杯では初代表なのか…むむむ.

一方,主人公・リュウジの持ち味がサイドから縦に突破する動き,ポジションを争う石川直宏の持ち味は中へ切れ込む動きと描写されていますが,石川直宏が現在ではどんどん縦にも突破できる選手になっているのは面白いかなーと.

もうすぐワールドカップが始まりますね.そして野沢尚さんが生きていればリュウジも今頃20代半ば…どんなリュウジを描いていたのかなとも思います.

龍時 03‐04 (文春文庫)
龍時 03‐04 (文春文庫)

龍時 1 (ジャンプコミックスデラックス)
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»川端裕人『銀河のワールドカップ』
銀河のワールドカップ (集英社文庫 か 49-1)

小学生のサッカーを取り上げた小説.川端裕人って雑誌『Number』とかにも書いている人でしたね.本人によるブログもあります.

本日はやたらと集中力を欠いた一日でした.仕事はいっぱいあるのに.もしかして昨日のW杯代表発表で燃え尽きてしまったんでしょうか.

残念ながら僕は代表には選ばれませんでしたが,これで僕のサッカー人生が終わった訳ではないので.始まってないけど.

さてW杯に向かう前に気分を高めよう!ということでサッカー小説を.「龍時03‐04」.

「ジョッキー」に引き続き,松樹剛史さんの著書「スポーツドクター」を読みました.スポーツ専門医を軸に,クリニックでアルバイトをする女子高生をストーリーテラーとして,高校のバスケット部(これバイトの女子高生の話),リトルリーグ,筋肉とプロポーションの間で葛藤する過食症の女子水泳選手,ドーピングをテーマに語る青春小説.

スポーツドクター (集英社文庫)
松樹 剛史
集英社 (2005/10/20)
売り上げランキング: 131198

…あんまり面白くない.

スポーツドクターという着想は面白いんですけどね,どのテーマも何だか足りなくて.

最後のドーピングの章が一応クライマックスだと思います.「ドーピングが善か悪か」というテーマで登場人物達に語らせるシーンがあるんですが,それすらも物足りない.著者がいろいろ取材して勉強しているのは分かるんですが,ひとつひとつの掘り下げは甘いし,ドーピングに関する著者の思い入れが強い訳でもない.ついでに言うとラブストーリーは邪魔.

ある意味浮世離れした医者,常識的な視点を持つ人物(女子高生),気怠くて大人の看護婦…ときたら奥田英郎「空中ブランコ」な設定ですが,そこには至らない.「空中ブランコ」のようにいっそヒューマンコメディにしたら面白いと思うんだけどなぁ.

まだ若い作家のようですし,「ジョッキー」は面白かったですし,次回作に期待.

競馬を舞台にした青春小説?松樹剛史「ジョッキー」を読みました.

ジョッキー (集英社文庫)
松樹 剛史
集英社 (2005/01)
売り上げランキング: 242023

競馬をモチーフにした小説は数あれど,ジョッキー(騎手)の心理をネタにしたのはあまりない.その意味でも珍しい.

会話劇の上手さとか文才は間違いなくあります.若いですし,これから才能が伸びる作家でしょう.

さらりと読めて面白いですが,読むには競馬の知識が必要かも.

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