恒例の京都読書会,開催報告が遅れましたが先月分です.
- 開催日時:9/23(金・祝) 15:00-17:00
- 場所:BELLOTA
- 参加者数:8名

お前はスペイン料理以外店を知らんのか!と言われそうですが,先月に引き続き河原町仏光寺のスペインバル・BELLOTA(ベジョータ)さんにご協力頂きました.いつもありがとうございます.
今回のお題は京都らしく森見登美彦『四畳半神話大系』.実に綺麗な装丁ですね.
ジャンルで言えばSF,パラレルワールドものの本作.はたして参加者の皆さんはどんな感想を抱いたのでしょうか.詳細は以下から.
『四畳半神話大系』ファーストインプレッション
それでは参加者別にコメントを.
- 森見登美彦さん初めて読んだけど,舞城王太郎に似ているね.
- 鴨川でパンを食べようと思って買ったもののうっかりパンを紛失,寂しく一人ジュースを飲んでいた経験あり.そんなことを友達に話したらモリミー的と言われた…
- 京大の内輪ノリ.サークルのノリをそのまま文章にした感じで読みづらい.
- カステラが印象的.美味しくないんだけど食べてしまうというところに.
- コピペかよ!
森見さんを初めて読む人は,確かにこういう感想なんでしょうね.私は短篇集から入ったからライトな印象でしたが…
- 『太陽の塔』を読んだときは東京に住んでいたのでピンとこなかった.
- 文体は正直合わない.
- ずーっとしゃべっているなこの男は!
- 小津の妖怪云々や,奥歯の妖精がコサックダンスなどといった比喩表現は面白かった!
ふむふむ.
- 森見さんでは『夜は短し歩けよ乙女』を読んだ.京都の地名が出てきてワクワクした.本作も同じノリで,この人はどこへ行くのだろうと心配になった…万城目学『鴨川ホルモー』も同じノリですよね.
- コピペで文量を多くしているだけではないのか…
- "ほんの些細な決断の違いで私の運命は変わる."(P.374)が印象的.
実に対照的な二人の意見.私は京都在住だから森見登美彦さんの小説に出てくる地名を見て面白い!と思うのですが,他の地方(たとえば東京)にお住まいの方はどこまで分かるのかがずっと謎でした.まぁ聖地巡礼する人もいるみたいですけどね.
- 昔,作者の名前が売れ出した頃に読んだ.
- 食べ物の内容が多い.学生らしく魚肉ハンバーグとかね.
- 自分が作中人物のように京大の学生だったら馴染めるかな?鴨川でのコンパとか. 京都人は割と内に入るし,自分だけ別と思っているところがある.そういう意味では登場人物はどっぷり京都に漬かっていて,いかにも京都人らしい.
イカキョー(いかにも京大)という言葉があるそうですね.それはさておき,この意見に対しては,「私」は内に篭りながら自分を愛しているのがいいという声が相次ぎました.
- 読みづらい.天丼3回は多いだろう…
- モリミーは京大のネガティブキャンペーンでもやっているのか!…いや,そろそろモリミーの小説を読んでキャンパスライフに憧れる京大生が出てくる頃かな…
- この地味な世界をアニメにしようと思った発想がすごい.
- 妖怪キャラ・小津がどんどん凄腕になっているのが面白い.
あ,これ私です.なお,本作を実写化するなら小津役には柄本明の息子・柄本佑でどうか?という声が上がりました.『ゲゲゲの女房』にも出ていたらしいです.
- 「人生をやり直したい」というのは映画などでもよくある題材だけど,「パラ色のキャンパスライフ」「黒髪の乙女」云々と大学に限定しているから実にみみっちいw
- しかも,その原因をサークル選びに求めているあたりがどうしようもない.
- 城ヶ崎さんがいつの間にかラブドールを求めて殴りこんでくるキャラになってて笑った!
- 糺の森の古本市行きたい.
みみっちさというか,その辺のバカなあたりを真面目に書くのがモリミーですよね.
- 『夜は短し歩けよ乙女』に続き,2作目の森見登美彦.
- 小中学生の「もっといい人生があれば」という思いを具現化したような作品.
- "我々の大方の苦悩は,あり得べき別の人生を夢想することから始まる.自分の可能性という当てにならないものに望みを託すことが諸悪の根元だ.今ここにある君以外,ほかの何者にもなれない自分を認めなくてはいけない.(P.151)"という樋口師匠のセリフが好き.
- 最終話,普段見ていた風景が変わっていくのが大人になった証拠なのか.だから小津にも優しくできる.
なるほど.最終話の「私」から小津のセリフはいいですね.
- 青春もののパッケージだけど実はSF.他のパラレルワールドものと違って結婚などがなく,狭い範囲でまとめているところが面白い.
- こういうパラレルワールドは京都だからこそできるのでは?東京では広いし,他にも世界がある.京都は学生が多いし,他の大学も多いし,他が楽しそうに見える.
- 登場人物がやたらと自虐的になっているけど,根本原因を追及するのはしんどいから自虐的にならざるを得ないんでしょうね.
確かにこの小さくまとまった感(褒め言葉)は京都でしかできないかも!「鴨川ホルモー」も大学がたくさんある京都だからこその面白さですよね.
オススメの森見登美彦作品
モリミー好きからあまり読んでいない人へのオススメコーナー.短篇集では『新訳走れメロス』,同じ系統なら『夜は短し歩けよ乙女』などの作品が挙がりました.
個人的に気になったのが『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』.著者自らが京都を歩いて紹介する本で写真集も兼ねている作品とか…コアファン向けでしょうか.
まとめ&反省
『鴨川ホルモー』の回もそうでしたが,やはり京都を舞台にした作品は盛り上がりますね.作中に出てくる場所を巡るオフ会なんて企画もやってみたいです.
ちなみに『新訳走れメロス』オフは一人でやりました.
・森見登美彦『新釈走れメロス』を実践する京都市内の旅 | mixvox

2次会はスペイン料理!イベリコ豚!



