書評:森見登美彦『太陽の塔』

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読書会も開催してることだし,京都っぽい本を読むんだ.ということで,森見登美彦のデビュー作『太陽の塔』,読了.

「私」こと主人公の森本は,ヒロイン・水尾さんにふられた京大5回生.彼はかつての恋人である水尾さんに関する独自の観察を続け,240枚に及ぶ大レポートを書いている…

という大学生の妄想に溢れたストーキング(本人自覚ゼロ)を語る青春小説.これだけおバカな京大生を描き,かつ無駄に文豪を思わせる文体の作家は,当代では森見登美彦をおいて他あるまい!この人は愛すべきバカだ!(褒め言葉)純粋に娯楽小説としてウヒャヒャと笑いながら読める作品です.

…と,モテない理系大学生の妄想生活を写実的に描写していると私(かつてのモテない理系大学生)は思ったのだが,ファンタジーノベル大賞を受賞しているのね本作.どこがファンタジーだったか,いまひとつ理解できていない…誰か教えてください.

選評|第十五回日本ファンタジーノベル大賞|新潮社

選評を読んでも分からん…