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マンガ評:荒川弘『鋼の錬金術師』第26巻

[mixvox]マンガ評:荒川弘『鋼の錬金術師』第26巻

書いた人:mixvox

鋼の錬金術師 26』ktkr!表紙は人柱諸君.

ガンガンの連載は終了し,アニメでも完結し,コミックスが最後となる珍しい展開.ブロガーとしての立場で言うと,思う存分ネタバレできるのが嬉しいですね!

さて26巻の肝は,なんといっても「お父様」の企みが明らかになる―つまり,5人の人柱が生かされてきた目的がついに判明するところです.序盤から語られてきたストーリーの軸がここにあります.

しかし,それよりも(あっさり),傷の男(スカー)とキング・ブラッドレイ大総統(憤怒のラース)の戦闘が素晴らしい.名無し同士の戦いの決着ののちに,ブラッドレイの吐く台詞がいい.

ふっふ…
天運も神も信じてはいなかったが…
…こういうのを天は我に味方せず…と言うのかね?
愛だの悲しみだのとくだらぬ言葉を垂れ流すな小娘
なめるなよ
あれは私が選んだ女だ
私とあれの間に余計な遺言など要らぬ
王たる者の伴侶とはそういうものだ

スカーとの戦いの後にランファンに言う台詞が憎い.後のシンの皇帝であるリン・ヤオに仕える彼女に聞かせる言葉としても.

本作において,ブラッドレイ大総統は最初善悪不明な形で登場し,中盤から完全に黒として描かれてきました.表向きのラスボス(裏ボスがお父様)として小憎らしいほどの強さを発揮していますが,個人的にはどこか好々爺した雰囲気が好きでした.中盤から好々爺の印象が薄れてきましたが,最後の最後でホムンクルスながら,戦闘マシーンながら,生身の人間らしい台詞を吐いていたのが印象に残ります.


さて,次の27巻でついに完結…26・27巻に分割すると27巻の尺が足りなくなり,描き下ろしが増えるのかな?と思っていましたが,ガンガン連載時のページが半端なく多いんですね.残る2話でもページが大幅に足りないことはないでしょう.おまけマンガの大量描き下ろしを期待していたのですが.

最終巻は11月に発売予定です.

このエントリーをはてなブックマークに追加 2010年08月12日 08:39 | URL | トラックバック (0) | 書評:漫画
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