書評:和仁達也+高田真弓『世界一受けたいお金の授業』

日本という国の財政も,企業の景気も,個人の財布事情もどうにも厳しい世の中.財テクにしろ節約にしろやるべきことは多数ありますが,まずはお金や経済の仕組みを学ぶことが大事ではないかと思います.

そんな訳で和仁達也(著),高田真弓(イラスト)の『世界一受けたいお金の授業』,読了.

世界一受けたいお金の授業
世界一受けたいお金の授業

タイトル通りですが,これはお金の使い方はもちろん,経済の見方を簡単に学べる素晴らしい本.学生さんや,新社会人に特にオススメしたいです.

本書は,家計だけでなく企業・日本の経済もブロック図で描くことによって分かる!とし,実際にスターバックスや木曽路を例にして決算書の読み方などを分かりやすく伝えています.また,入った飲食店の原価や利益ポイントを想像するなどのテクニックも紹介されています.

しかし,本書で一番学ぶべきポイントは「お金の遣い方」というポリシーの部分ではないでしょうか.例えば,お金を使っていいのは将来「リターン」が見込めそうなもの,人との縁を作るものの二つとしています(P.21).耳が痛い…その他にも気にあるあたりを引用.

コンサルタントやマスコミ業界,弁護士といった専門職が一般的に給料が高いのは儲け率,つまり粗利率が高いからです.それだけに,脳みそを売り,世の中に価値を提供できていると認められないと厳しい業界でもあります.

原価に関連しての話.コンサルタントの私,耳が痛い…

「周りはどうでもいいから,自分だけは助けてください」は通らないということ.自分のことだけ考えている人は,世の中のルールが変わった途端,ふりまわされてしまいます.しかし一方,世の中の動きに目を向けている人は,前もって備えておけます.

リストラや,大阪府で私学助成金撤廃に反論した女子高生についての話.

基本的には「先人に学べ」,が絶対ルールです.

「豊かで充実した」人生への最短距離の話.


本書はテクニックよりもマインドを学ぶ本だと思います.確かに『世界一受けたいお金の授業』.学生さん,あるいはお金の習慣が定まっていない新社会人に本当にオススメしたい.私生活にもビジネスにも役立ちます.

私も,もっと若いときに出会えていればなぁ…