フェミニズムの視点から書いた、セクシュアリティをめぐる心理学の本。
「性差」の学問的・社会的起源を丁寧に記してあるので、非常に勉強になった。
自分の中で混乱していた「性」の定義・・・セックス、ジェンダー、セクシュアリティ、と、多数の次元で語られねばならないなんて、混乱して当たり前、とすっきりする。
2010年6月アーカイブ
レビューを読み返していたら、『風が強く吹いている』を読みたくなって、後半部分の駅伝当日1区~10区までの部分を一気読みした。
再々読くらいではあるのだが、この小説の素晴らしさはなんといっても文章の「格好良さ」にあると思うのだ。ひとつひとつの文章の言い回しや台詞が「決まって」いて、青春や生き方、「人生ってこうあってほしい」と思うあこがれがぎゅっと凝縮されている。
リアルでは口にしないであろう彼らの「格好良い台詞」が逆にリアリティを持って迫ってくるのは、日常私たちが口に出しては表現しきれない、もやもやと胸の奥にひそんでいる思いや気持ちがあらわされているからなのかもしれない。
三浦しをん氏の最新作インタビューで、その「格好良さ」は「謳い」と表現されていた。
http://renzaburo.jp/shinkan_list_r/temaemiso/081126_book03.html
――著者のナレーションではないんだけど、登場人物のボキャブラリーを超えたところから発せられる表現についてお訊ねしたところ、三浦さんはそれを"謳い"とおっしゃいました。三浦:ええ、"謳いあげる"ってことです。あのですね~、"謳い"がない小説ってつまんないと思うんですよ! ココというところで、地の文でも著者のナレーションでもない、誰の声なのか分からないけど謳いあげる文章があるのが、私はすごく好きなんです。
登場人物の感情の爆発に伴って、それまで保たれていた人称や距離感を突き破り、どこからどこからともなく湧き出る言葉があると、盛り上がるんです。人称の軛から解き放たれる、快感の瞬間になる。
そうじゃないと登場人物の気持ちや作品で言いたいことが表現できない時があるんですよ。たとえば、しゃべっているときにいきなり相手が「遠い日に波に飲まれた灯台の、警鐘の残滓をなぞって蝉が鳴く。」(注:作中の一文)なんて言い出したら、アタマおかしいんじゃないの!? って思うじゃないですか。でもあれは他の言葉では言い換えられない。
小説は虚構ですから、どこかでバランスを崩すというか、強調したり削除したりした表現じゃないと、伝えたいことが伝わらないときがあると思うんです。まあ、こういう技巧が有効かどうかは作品によるのかもしれませんが。
@mixvoxです.最近twitterでもアクセス数でも共同執筆者の@tremensが人気で,若干嫉妬の炎を燃やしています.ぐぬぬ.反響があるのはいいことだ!
さて先日,@tremens先生(既に先生呼ばわり)と三浦しをんについてtwitterでお話しました.流行りの作家ですが読んだことないんですよね.オススメを訊いたところ,@tremensからは次のような回答が.
・Twitter / tremens: @mixvox 手軽に文庫化されたものから。「風が強 ...
@mixvox 手軽に文庫化されたものから。「風が強く吹いている」で泣こう!んで、「私が語り始めた彼は」でへえ、と思って。BL風味なら「まほろ駅前多田便利軒」(いや、直木賞ww)と「月魚」。書評エッセイの「三四郎はそれから門を出た」もいいよ!・・・熱く語っちゃったわ。
なるほど.先生オススメの中で手っ取り早く手に入った書評エッセイ『三四郎はそれから門を出た』から読んでみました.
夏目漱石の名作3つをくっつけた適当すぎるタイトルですが,これは面白い!初めての三浦しをんですが,一気にファンになりました.
す、す、好きだぁーー!!と叫んでしまいそう。
そう、そうして、あらゆるひとに押し付けていきたい作品。
三浦しをんは2006年の直木賞受賞作家であり、 本作が受賞後第1作目だそうだ。 とはいえ、出会いは完全に「ジャケ買い」。定期的に行う「大型書店パトロール」の際に (普段はAmazonや近所の本屋で買い物を済ませますが、月に一度はこうして買い逃しがないか見て回る) 装丁の「どこからどうみても山口晃の作品」に驚き、手に取ったのがきっかけだ。
山口晃といえば、槇原敬之のCDジャケットもデザインし、
倉敷の大原美術館でもその作品を目にし、大山崎山荘での個展も行き、と、世間でも、そして私の中でもかなり注目度の高いアーティストなのだ。
まえがきにある、「女の自意識は、それ自体、病である」。この言葉!
“女である”ということは、自意識に多いに影響される。 私、を考えるときに、女、を抜きにしては進めない。しかし、自分という人間を言語化し形作ろうとすればするほど、 病んでいくように感じるのは、私だけではないはずだ。
寿司屋は好きです.魚が好きだし,寿司も好き.造りをちょっと切ってもらって冷酒とともに口に運び,それから握り.白身,青魚,季節によっては貝で締めはアナゴか玉子.玉子焼で締めることも.だいたいそんな食べ方をすることが多いです.季節や気分によって代わるけど,お酒を飲んだりツマミがあったり,いろいろフリーダムな愉しみ方ができるのが寿司屋のよいところだと思っています.
とは言っても,たまにはお勉強もいいでしょう.ということで,お寿司屋さんの歴史と将来を語る本『すし屋の常識・非常識 (朝日新書)』読了.
どうでもいいけど,新書って「常識・非常識」という表現好きですよね.
『佐藤可士和の超整理術』に続いて佐藤可士和関連の本,読了.
マネージャーにして奥様である著者が語る佐藤可士和.彼が手がけたプロジェクトや事務所運営を,マネージャーの立場から客観性を持たせて語るというものです.もっとも彼女自身が化粧品会社のPRの仕事も経験してきているので,裏表を上手く語っていますが.
『ダーリンは外国人』シリーズで知られる小栗左多里と,その夫であるトニー・ラズロによる京都の文化ご紹介.『めづめづ和文化研究所 京都』,読了.
Amazonのブックレビューなんかを見ていると「日本文化の紹介」と思っている人が多いようですが,とんでもない.これは京都の文化紹介本です.京都文化の入門書としては最適ではないでしょうか.
ギャツビーを読むのは3度目。野崎孝訳のものと、村上春樹訳のものは読み比べたことがある。そして今回、愛する「光文社古典新訳文庫」にて、小川高義訳のものが出版された。
ジュンパ・ラヒリの世界観を表現した小川高義が、フィッツジェラルドを、しかもギャツビーをどう描くのか?正直、村上春樹ファンとしてはハルキ版でギャツビーは(ほぼ)完成ではないか、とも思ってしまっているので、その先入観は崩れるだろうかといった点も興味深い。
荒川弘『鋼の錬金術師』の最終回・第108話「旅路の果て」をガンガンで読みました.
ネタバレするとガンガンで頭をガンガンされるので,ネタバレなし・ほのめかす程度で感想を.
衝撃の新展開!(ASAYAN調)
リニューアルを機に,この書評ブログを誰かと共同更新してみようと思いました。以前から構想はあったけど。早速twitterで募集したところ,なんとその日のうちに参加表明してくれたフォロワーさんが!いろいろお話して,あっという間に話がまとまりました。twitterすごい。
ということで,このブログに書評を投稿してくれる新ライターをご紹介します。その名はtremens(トレメンス)!
私のtwitter初期からのフォロワーさんで,奇遇にも同じ京都在住。本好きということで,今回一緒に更新して頂くことになりました。メールでインタビューしましたので,意気込みをお伝えします!
漫画でも小説でもスポーツ新聞でも、文章とあればなんでも読み散らかします。散らかしてばかりではなんなので、アタマの整理整頓のためにレビューを書き散らかしています。やっぱり散らかっているので、こちらでお世話になることにいたしました。本との出会い、本が繋げる出会いを楽しみにしています!
mixiに掲載していたという書評をいくつか読ませて頂きましたが,非常に読み応えのある文章を書かれる方です。私と読む本のジャンルが異なるし,私個人としても刺激になるので楽しみにしています。ビールと大泉洋をこよなく愛する素敵な女性・tremensさんの更新をよろしくお願いします!…まぁ一度もお会いしたことないんですけどね(えっ)。
tremensさんのプロフィールは以下をご参照ください。
・プロフィール
共同執筆者は随時募集しています。興味のある方は,以下のページからmixvox宛にご連絡をお願いします。
・プロフィール
ワールドカップが始まるし,そろそろジャイキリについて一言言っとくか。
週刊モーニングに絶賛連載中のサッカーマンガ・ツジトモ『GIANT KILLING』(ジャイアント・キリング),通称ジャイキリ。あまりにメジャーすぎてブログで紹介するのは今更ですが,ワールドカップも始まるし,アニメ化したし,ちょうどいいタイミングなので改めて触れてみます。
主人公率いるのはETU(イースト・トーキョー・ユナイテッド)という架空のサッカーチームながら,舞台はJリーグ。超能力バトルではない現実のサッカーを,いろいろと新しい視点で描いています。
日本という国の財政も,企業の景気も,個人の財布事情もどうにも厳しい世の中.財テクにしろ節約にしろやるべきことは多数ありますが,まずはお金や経済の仕組みを学ぶことが大事ではないかと思います.
そんな訳で和仁達也(著),高田真弓(イラスト)の『世界一受けたいお金の授業』,読了.
タイトル通りですが,これはお金の使い方はもちろん,経済の見方を簡単に学べる素晴らしい本.学生さんや,新社会人に特にオススメしたいです.
参考:全5巻以下でおもしろい漫画ないの? ニュース速報BIP
漫画喫茶に行く前に「短めで面白い漫画ない?10巻くらいまで」とtwitterで訊いてみたところ,フォロワーさんからいろいろオススメがありました.皆さんありがとう!参考までにご紹介.
・レベルE
・プラネテス
・working!!
・じんべえ
・4番サード
・攻殻機動隊
・少女セクト
・金魚屋古書店
・重機人間ユンボル
・進研ゼミ高校講座のおまけ漫画
『金魚屋古書店』は前身の『金魚屋古書店出納帳』を読み終わりましたが,なかなか面白かったです.マンガが好きな人にはおすすめ.『プラネテス』は短いけど,1話1話が重いので読むのが大変.でも面白い.
ちなみに私自身の短い漫画セレクトは以下.
・バオー来訪者
・魔少年ビーティー
・Kissxxxx
・ブルーダー
京都の中心で変をさけぶ小ネタブログ「mixvox」の中の人が運営している書評ブログです.元ブログから2010年に独立しました.
ビジネス書・歴史小説・ミステリー・恋愛小説・マンガなどの感想や,それらから学んだライフハックなどを紹介します.
本は1日1冊以上のペースで読んでいますが,更新はその限りではありません.更新は不定期です.温かく見守ってくださると嬉しいです.
中の人への連絡先やプロフィールは以下をご覧ください.
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編集長:mixvox

京都在住.30代男性.
mixvoxは「みっくすぼっくす」と読みますが,たまに「みっくちゅ」などと呼ばれます.
読書傾向
- 歴史小説・ゆるめのミステリー・恋愛小説好き.
- 好きな作家:東野圭吾,司馬遼太郎など.最近は三浦しをんにどっぷり.
- 年齢もあってビジネス書をよく読みます.
- マンガ大好き!
- 人生のバイブルは『銀河英雄伝説』『三国志』『孫子』『サイボーグ009』など.
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ライター:tremens

京都在住.30代女性.
tremensはベルギービールの「Delirium Tremens」から取っています.ビールの泡と活字と美術館と大泉洋で構成されています.
読書傾向
- 牛乳パックの裏面からエロチラシまで,すべてを読まずにはいられない活字中毒者.
- 村上春樹はコンプリートする,という命題を背負っています.
- 好きな作家:三浦しをん,ジュンパ・ラヒリ,よしながふみ.
- 「女」について考えるのがマイブーム.
ライター:hyokofuji

大阪在住.20代女性.
hyokofujiはサリンジャー『コネティカットのひょこひょこおじさん』より.
読書傾向
- ほとんど小説,たまにエッセイ,ノンフィクション.
- 好きな作家は小川洋子,川上弘美,角田光代など.
- たまたま手に取った本がきっかけで落語や将棋のファンになっちゃったりもします.
- あてもなく本屋や図書館をブラブラするのが好き.
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